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ピースボート

1993年より、ベトナムのフエ市では、ストリートチルドレンの保育・教育施設である「ベトナムの子どもの家」が小山道夫氏の主宰によって運営されている。小山氏を支援する「ベトナムの子どもの家を支える会」の活動も盛んである。そのひとつが、ピースボートとの交流である。

ピースボート(peace boat)は、民間レベルでの国際交流をめざす日本のNGOである。この団体が行う船舶旅行をさしてそう呼ぶ場合もある。ピースボートは、ベトナムも含め、アジア各国の人びとと現地で直接交流することで国際理解を図るという趣旨で、長期にわたる船旅を企画・運営している。世界中の人びとと交流するにあたり、平和や地球環境問題などさまざまなテーマを設けて積極的に関心を呼びかけるという点で、単なるクルーズとは違うものの、そこには政治的な意図があることは否定できない。渡航先の選択などに、反米的な意識が明確に打ち出されることから、賛否両論が浮き彫りになっている。

ピースボートの船舶旅行は平均して年2回行われている。ボランティアスタッフとなり、船舶や寄港地での公演などの企画に携われば参加費が割安になるということはあるものの、現実には決して「お安い」旅行とはいえない。そもそもそれだけの長期にわたって仕事を離れられるということだけでも、ある面、恵まれた旅行といえるのではないか、と言う見方もある。

近年では、朝鮮民主主義共和国への渡航について問題となり、「ピースボートは北朝鮮寄り」とする声が少なからず存在するのも事実である。

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