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ベトちゃんとドクちゃん
ベトナムで、下半身がつながった結合双生児として産まれた双子の兄弟、ベトちゃんとドクちゃんは、ベトナム戦争時にアメリカ軍が大量に散布した枯葉剤の被害者として知られている。兄はグエン・ベト君、弟はグエン・ドク君である。1981年2月25日に産まれた。
その姿は特に日本では、ベトナム戦争の被害のシンボル的存在となり、支援の声が高まりた。兄のベト君が急性脳症となったことから、ふたりは分離手術を受けることになった。1986年のことである。治療のために日本に緊急輸送され、東京の病院で手術が行われたのである。ふたりとも死んでしまう事態を避けるために行われたのである。
手術後、弟のドク君は、障害児学校から中学に入学し、職業学校でコンピュータプログラミングを学んで、病院事務員となり結婚をした。兄のベト君を引き取り、夫婦で介護していたという。しかしベト君は脳症の後遺症で最期まで寝たきりの状態だった。そして2007年腎不全と肺炎の併発で亡くなったのである。享年27(26歳没)だった。
彼らを悲劇に陥れた枯葉剤とは、除草剤の一種である。収穫を容易にするために葉を枯らす薬品である。ベトナム戦争でアメリカ軍が大量に散布した枯葉剤は、名目上はマラリアを媒介する蚊や蛭を退治するためとされた。しかし実際には、ベトコンがジャングルに隠れないようにするためといわれている。現在もアメリカ軍は枯葉剤と奇形児の出生との因果関係を否定し、戦後の補償も行っていない。
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